不景気下の株高 2008 4 26

 景気停滞下のインフレ(スタグフレーション)があるのだから、
「不景気下の株高」もあるかもしれません。
(もちろん、好景気の株高に比べれば見劣りするでしょうし、地味かもしれません)
 欧米の金融機関で、相次いだ巨額の損失発表で、
あるいは、業績の大幅な下方修正の発表で、
投資家が、「損失」や「下方修正」に「不感症」になってしまったのかもしれません。
むしろ、巨額の損失発表が、株価にとって「灰汁抜け」(あくぬけ)となる場合もあります。
 こんな状況だから、下方修正の発表しても、
予想よりも下方修正の額が小さかった場合、それが株価に好感される場合も発生しています。
こうした現象は、現場経験の少ない学者や評論家には、不思議に思えるでしょう。
 もちろん、アメリカの政策金利が、かなり低くなっていることもあるでしょう。
さらに、主要通貨に対してドル安が進んだことで、
アメリカの多国籍企業は、ドル安効果が特需となるかもしれません。
 日本は、サブプライム危機によって、急激な株安となった結果、
トヨタ自動車ですら、PER(連予)が10.7倍となっている状況です(4月26日)。
他の優良銘柄も、10倍前後が続出しました。
 その他にも、ロシアを含めて産油国は、
原油高によって、「金余り」となっています。
こうした国々は、最初は、慎重な投資行動をしていたのでしょうが、
これほど原油高になると、積極的な投資行動をするようになるでしょう。
 まだ原油は先高感があります。
そうなると、大胆な投資行動も、あり得るでしょう。














































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